ホープ・ベリアル
「おっ、良いカモはっけ~ん!」
城下町周辺の森林部を拠点とする野盗集団の一員。
見た目こそ少女のそれだが、野盗として追い剥ぎや窃盗などの悪事もしっかり働いており、必要ならば殺害も厭わない。ただし子供には露骨に甘い。
王国兵に捕らえられたら一時的に森林部の治安は良くなるが、しばらく経ったらなぜか釈放されている。
見た目が見た目なので彼女に会う目的で森林部を徘徊する不届き者がいるのが目下の悩み。
気が向いたら遊んでやらないこともないが、貰うものはきっちり貰っていく。金目のものはもちろん、場合によっては命も。
その昔、城下町の孤児院で育てられていた子とその友達が、周りとも馴染めず、半ば追い出されるように院を出ていった。
しかし年端もいかぬ少女2人でどうにかなるわけでもなく、ついには街周辺の森林で行方を眩ましてしまう。
森に住む野盗に殺されてしまったのだ、と人々は言う。
ある野盗が孤児院の名前が刻まれた髪飾りを持っていたのも、そのせいなのだと兵士の一人が証言する。