リコリス・マンダール
「こんな力なんて、無いに越したことは無いのよ」
体の一部が植物で構成された少女。
その体の一部である植物を操ることができる。
蔓を操って敵をしばき倒したり、ちょっとした花を咲かせたりする。
本人はこの植物の能力を忌み嫌っており、普通の人間の体に戻るために各地を旅することとなる。
家族と呼べるのは自分を育ててくれたおじいさんのみ。
母親は物心ついた時にはもう亡くなっていたし、父親はうっすらと記憶に残っているだけでほとんど接したことがない。
彼女が異能を持つ故に住んでいる村の人々から避けられていた時も、実の父親はどこにもいなかった。
◆異能について
一部の人間が先天的に獲得している、いわゆる超能力。
特に決まった呼称は存在しておらず、異能という呼び方自体は彼女固有のものである。
旅を終えて目的を達した彼女は、能力を捨てた代償として左腕が義手になっている。
そしてとある友人の屋敷の使用人として働いている。冗談でフリフリのメイド服を着せられたことはあったが仕事で着せられるようになるとは思わなかった。