蝶野 紗奈
「えっと……私は……その……羽音にお願い、します」
気の弱い少女。瑞希や祥子の幼馴染みにあたる(本人曰く腐れ縁)
元より内向的な彼女だが、幼少のとある出来事を機により内向的になる。それが原因で祥子とは仲が良くない。
双子がいると公言しており、初対面との会話の橋渡しをその双子に任せることがままある。
紗奈は元来一人っ子である。
かつての紗奈の幼馴染みは、幼くして事故で亡くなった。
持ち前の明るさを活かし、分け隔てなく人と接する彼女に大きな感謝とある種の依存をしていた紗奈は、その喪失感に耐えきれなかった。
幼馴染みの生き写しが紗奈の別人格として現れたのはその日からだった。
被り物等で紗奈の顔の大部分が隠れると別人格として羽音が現れる。そのため常に紙袋を携帯し、必要ならば別人格である羽音と代わっている。
紙袋を選んでいるのは経済性と携帯性を考慮した結果。顔の部分は自分で描いている。