シトラ
「お互い持ちつ持たれつの関係を保つためにさ、この最新のゲーム機を買ってほしいな~~」
伊寿奈と仲が良い少女。 …の見た目をした何か。
彼女の正体は巨大な巨大なタコであり、伊奈の血族である伊寿奈に従えている。
従者ということで何故か人間に擬態し、伊寿奈と共に生活をするというよく分からないことをしている。
曰く「こっちの方がゴシュジンサマ受けが良い」。
人間に擬態はしているが、彼女の腰のあたりから四本のタコ足が生えており、意のままに操ることも出来る。
『いくら人間社会に溶け込むためだからって完全に隠すのは癪に障る』とかなんとか。
タコだタコだと言いながら、厳密に定義するならば"ラートシ"と呼ばれる海神である。
彼女らの種族は『ありとあらゆる現象の権化』であり、それぞれ得手不得手はあれど、魔法とも超能力とも言える力を有しており、彼女も能力によって水を操ることができる。
また、彼女らを使役する者は彼女らの力の一部を分け与えてもらえると言われている。
彼女らの種族は人に恵みをもたらし、人に返礼を受けることで生きていた。
それは今も続いているが、第三次産業が発展し比較優位論が進んだ現代社会では皆が皆狩猟に勤しむわけもなく、自身の有り難みも薄れつつあり、伊寿奈からはせいぜいお友達料をいただくぐらいしかできないと本人の弁。
アクロにも共通して言えることだが、服のテイストがちぐはぐなのも人間の見よう見まねで服を取り繕ったからであり、人間に見える身体もあくまで擬態のためなので身長や体格は可変。とは言え当人の精神性にある程度姿も引っ張られるので、今取っている姿で擬態するのが一番楽らしい。