アクロ
「伊寿奈がおやつを後回し? ……どーせ大したことじゃないですよ」
伊寿奈の家に居候している少年。 …の見た目をした何か。
彼の正体は巨大な巨大なシャチであり、伊奈の血族である伊寿奈に従えている。
『人と接するなら人の姿の方が都合が良い!』という理由で人間の姿に擬態し、伊寿奈と共に生活をしている。
人間の姿を取ってみた瞬間に波に呑まれてドザエモンと化していたのはまた別の話。
人間に擬態はしているが、彼の腰のあたりから大きなシャチの尾が生えており、意のままに操ることも出来る。
『人間と同化するのと人間社会に溶け込ことは全く別ですよ』とかなんとか。
見た目は幼そうな子供のそれだが、これでも齢3桁越え(200歳ぐらい)
また人間に擬態しつつもシャチの重量がそのまま残ってるので見た目の割に体重がめちゃくちゃ重い。
シャチだシャチだと言いながら、厳密に定義するならば"レプン"と呼ばれる海神である。
シトラの項でも説明した能力は彼も扱うことができ、操れる対象や汎用性はシトラはおろか彼らの種族全体で見ても遥かに高い。
彼らの種族も子孫を残し世代交代がなされていくが、彼は一番下の世代であり、伊寿奈の周りの同族(シトラが広義の意味で該当する)と比較してもかなり幼い。
また先代のレプンは非常に力が強く、周囲にとっては畏怖の対象であった。
その先代に対する劣等感、また誰相手とは言わないが仄かな恋心が彼を日々悩ませている。