縹 葵
「私は縹葵……って、そんな怖がらなくても良いのよ~?」
良家出身のお嬢様。
ただし明け透けで良くも悪くも真っすぐな性格や普段の立ち振る舞いは、お嬢様というより年齢相応の女の子のそれである。
同世代の人間との関係も良好である。
武道も嗜んでおり、身体もそれなりに鍛え上げられている。彼女に組み伏されたらひとたまりもない。
身に着けているマフラーは行方不明になった親友の遺品。
曰く「あの子が見つけたら元気よく『なに勝手に着けとんじゃ!』って言ってくれるでしょ?」とかなんとか。
幾度捜索しても見つからず、また証言もあまりに不可解な点が多い親友の行方を突き止めるため、正攻法ではないオカルトの観点からも調べようとオカルトの世界に足を踏み入れた。
その世界に思った以上に魅入られて、当初の目的とは別に純粋にオカルトを楽しんでいる。
親の社会的認知度が高く、社交界に顔を出すことも多い。
上述にもあるような彼女の性格は、概ね他の人からは好意的に見られているものの、時には場にふさわしくないとして家族の悩みの種となっている。
身長の高さもあって子供に怖がられることがあるのが目下の悩み。